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2009.06.27

「アナロ熊」の著作権に関する表記について

| はてなブックマーク - 「アナロ熊」の著作権に関する表記について - 最新情報

先日AAL Blog - AAと著作権の話、諸々のコメント欄において、アナロ熊というキャラクターに関する「著作権完全フリー」に対する疑念を表明したのですが、この表記は、どうも「地デジカ」のキャラクターに関する民放連の考え方に対しての、脊髄反射的反応の副産物に過ぎないように思います。

誰がそれを宣言しているのかが不分明なこと、元となった「クマー」AAの著作権(それが存在するとすれば)に対して「アナロ熊」の作者や利用者がどのような対応をしているかがはっきりしないこと、商用利用に対する抵抗感が表明されることなどの点を見ると、それが実質を伴ったものではなく「看板に偽りあり」という状況が見て取れるので、それを民放連への「当てつけ」や「皮肉」として評価するには難があります。

ここにおける反応や、過去のAAのキャラクターにまつわるトラブルを考えると、完全フリーではなく、コピーレフト系のライセンス(たとえばクリエイティブコモンズの「非商用」オプションつきのもの)を適用するほうがやろうとしている内容には近いと自分は思うのですが。ただし、それを行うためには「アナロ熊」の著作権が誰かを明確にして、その人物によって宣言が行われる必要があります*1。作者ではない人物が勝手にコピーレフトを宣言するというわけにはいきません。これは著作権放棄の宣言であっても同様のことが言えますが。

各サイトにおける実際

さて、「アナロ熊」掲載サイトを見ると、キャラクターの著作権に関する表示には混乱が見られます。これは、このキャラクターの著作権に関して、はっきりとした合意がないということに他なりません。また、2chというところは住人の合意を形成することが極めて困難な場所でもあります。

私自身は「完全フリー」という言葉からは「パブリックドメイン」に近い印象を受けるのですが、「フリー」という語にはいろいろ意味がありまして、その解釈によっては「著作権はありません」も「著作権フリー」も同じものということになるかもしれません。たとえば単純に「無料」や「自由に使用してよい」というほどの意味にも取れますが、場合によっては「著作権とは無縁」、つまりそもそも著作権が発生しない、著作権による保護の対象外である、というアピールだという解釈も一応可能でしょう。

しかし、裏を返せば「著作権完全フリー」という表現はそれだけでは「玉虫色」ということでもあります。

「著作権はありません」

もしアナロ熊のアピール点の要が、「キャラクターは著作権による保護の対象外である」ということにあると仮定すると、民放連の「地デジカ」に対するアンチテーゼとしては極めて有効なものになるでしょう。しかし、その主張するところのものは地デジカだけでなく、モナーやギコ猫などといったAA由来の他のキャラクターにも及ぶということを考慮しなければいけません。

一般論として

実態として、AAであるとか2ちゃんねるの書き込みをブログに掲載するなどコピペして利用する場合*2には、誰かの許可が必要だとはされていないので、自由に利用してよい性質のもののように思われます。

が、実のところこれらにはちゃんとした利用条件(ライセンス)があって、それは一言で言うならば「空気を読め」ということに他なりません。これは、何年か2ちゃんねるを見ていれば次第に理解できる内容ですが、それが具体的にどういうことかは外部からは非常にわかりにくいもので、それゆえにトラブルが生じることも少なくないのでしょう。あえてその最大公約数的なものを言語化するならば、「使用にあたって金銭を要求することはありませんが、それで金儲けをするのはダメです。商利用や有名企業が使用する場合はしかるべきところ(一例としてひろゆき)にご相談ください」というあたりなのではないでしょうか。

フリーのようだが本当はフリーではない、というのは2ちゃんねるによくあることなのかもしれません。

*1:キャラクターに著作権が発生するかどうかも問題ではあるが、さて措く。

*2:モナー・ギコ猫・クマーやアナロ熊などの「キャラクター」の話からは外れることに注意いただきたい。

as365n2as365n22009/06/27 09:29書き上げてから思ったのは、2ちゃんねるに近いところでは「ありません」が多いのに対して、外部のニュースサイトという距離をおいたところで「フリー」の表記が多いということ。後者の印象が強かったためにこういう内容を書いたのだけど、2ちゃんの(とくにニュース系板の住人の)実際の認識とは違うものを見ていたかもしれないなと反省している。